レコーディングって響き、なんかかっこいいですよね。



日本語に訳すと「録音」ですが、同じ録音でも、宅録だとちょっとイメージ落ちますよね。



業界では単純に録音のことをレコーディングとうこともありますが、多くの場合、販売用に録音することを指して言います。



ここでは、レコーディングについて紹介したいと思います。





用語説明



レコーディングの作業において、専門用語がいくつかあります。



レコーディング経験者でも、なんとなくこういう意味だろう、という感じでこなしてしまった人もいると思いますので、きちんと理解しておきましょう。




エンジニア



多くの場合、レコーディング専門のスタジオを手配していると思います。その際にレコーディング作業をしてくれる担当者です。

ガラスのブースでくぐられた向こうでヘッドホンをしながら大きなミキサーをいじってる人の写真を見たことがあると思いますが、その人です。
レコーディング当日は、基本的にエンジニアの指示で演奏をすることになります。

レコーディング・エンジニアとミキシング・エンジニア



上記でエンジニアを紹介しましたが、エンジニアは2種類に分けることが出来ます。
録音だけの担当の場合はレコーディング・エンジニア。ミキシングのみ行う場合にはミキシング・エンジニアとなります。
レコーディング専門のスタジオを手配した際に担当してくれるエンジニアは、レコーディングとミキシングさらにマスタリングまでやってくれます。

ミキシング



ではミキシングって何するの?という質問もあると思うのでお答えします。
レコーディングした歌や演奏した楽器バランス奏の楽器バランスに関しての音量調整などを行います。
その際に演奏であれば同じフレーズの歌・楽器演奏を切り貼りしたり、収録されている音源上のノイズ除去などといった、編集作業も行います。
さらに、コンプレッサーなどで音圧を調整したり、エフェクターで音質を調整したりもします。

ミックスダウン・トラックダウン



歌や演奏した楽器は複数の音声トラックを利用してレコーディングされます。
その音声トラックをステレオ2チャンネル、またはマルチ・チャンネルにまとめることから、この作業を「ミックス・ダウン」「トラック・ダウン」と呼ばれます。

マスタリング



ミキシングして作られたトラック音源を、CDやインターネット配信といった最終的なメディアに書き出すために、音量や音質、音圧を調整することを指します。




レコーディングは初めてで、何をしていいかわからないという人は、スタジオのスタッフやエンジニアの方が丁寧に教えてくれるところを探しましょう。



なお、レコーディングはエンジニアのセンスに依存するところもありますので、自分たちの音楽ジャンルが得意なエンジニアを探すことが重要です。



インターネットで調べるのも重要ですが、ホームページには大体いいことしか書いてありません(笑)



なので先輩バンドや、バンド仲間のクチコミを参考にするといいでしょう。





レコーディングする前に



レコーディングすると決めたら、まず以下のことを徹底しましょう。




曲を決める


レコーディングスタジオを手配すると分かりますが、時間に制限があります。

スタジオによりますが、8~12時間くらいが一般的ではないでしょうか。

一発取りなどの手法(後述)であれば話は別ですが、そのくらいの時間ですと1曲が妥当です。


徹底的に練習する


個人練習もそうですが、バンドメンバー全員で納得いくまで練習しましょう。

レコーディング当日に、テンポや構成を変えたりすれば全員混乱します。また一つのパートが勝手にアレンジしたりするとそれに合わせて他のパートも考え直さなくてはなりません。


当日は「いつもどおりに演奏する」だけで済むようにしましょう。


テンポを決める


ドラムの性格によりますが、普段の練習でメトロノームに合わせて嫌がってるかと思います(汗)

一つの作品として仕上げるとなった場合、「早すぎた」「遅すぎた」はとても気になります。後から直したいと思っても、テンポは録音後に変える事はできません。

ライブであればその場のノリや雰囲気のほうが重要なので一定のテンポで演奏するのは面白みが無いかもしれませんが、レコーディングではテンポを固定することをオススメします。

(まぁ最近はテンポも直せるみたいですけど、それなら最初から打ち込みでいいと思います。)


歌詞・曲構成を用意する


歌詞にコードをつけた程度のものでOKです。

これを用意しておけば、取り直しになっても、どこからなのかエンジニアも理解しやすいです。


機材を整備する


当日利用する機材をチェックしておきましょう。

よく見るのがギターのエフェクターの電池切れやシールド忘れです。ギターに限らず事前準備をしましょう。







レコーディング方法



レコーディングにはいくつかの方法がありますので、曲のジャンルや自分たちにマッチしたやり方を合わせて選びましょう。




先に同時演奏したデモを録音し、それを元に録音


ドラム録音時に、仮ベースや仮ギターなどを同時に演奏します。ドラム完了後、デモを聞きながらベース・ギター・ボーカルがそれぞれ録音します。

この場合、普段の練習とあまり変わらないですし、ドラムが曲構成を間違う心配などがありません。一般的にはこの方法が多いと思います。


完全バラ録り


各パート個別に録音する方法です。

この方法でいいことはあまりなさそうですが、たとえばメンバーが当日同じ時間に集まれなかったりする場合は、この方法しかありません。


一発録り


全パートを一斉に演奏して録音します。

当然、各パートごとの音が分けられないため、録音後の修正などは不可能となります。また、誰かがミスをしたら最初からやり直しとなってしまします。

ジャンルによるかもしれませんが、ハイロウズなんかはこの方法を良くやっていたそうです。





どれが正解というわけではありませんので、メンバーで話し合ってみましょう。





レコーディング当日



すべてのレコーディング方法での紹介はちょっと大変なので、先に説明した「先に同時演奏したデモを録音し、それを元に録音」で当日の流れを紹介します。



「先に同時演奏したデモを録音し、それを元に録音」の方法で、4人バンド(ボーカル・ギター・ベース・ドラム)が10時間の中で1曲をレコーディングする場合、以下のような流れになります。




  • 機材セッティング (0.5時間)

  • ドラム(本テイク)・ギター(仮)・ベース(仮)同時録音 (1時間)

  • ベース録音 (1時間)

  • ギター(リズム)録音 (1.5時間)

  • ギター(リード)録音 (1.5時間)

  • ボーカル録音 (2時間)

  • コーラス録音 (1時間)

  • 撤収・データ焼き (1時間)




合計9.5時間ですね。



途中で各パートが録音し終えたらそのタイミングごとに確認させてくれるので、10時間をちょっと越えるくらいですね。

ちょっと位延長してもオマケしてくれます。(終電とかの理由だと無理かもしれませんが、、、)



また、最後にレコーディングしただけの状態の音源をくれます。



ただ、これはざっくりとしたミキシングなため、まだ荒い状態です。



その日のレコーディング完了打ち上げという名の反省会をやると思いますので、そこで活用してください。





レコーディング後



レコーディングから数日後にまたレコーディングスタジオに集まります。



そこで、ミキシング・マスタリングされた状態の最終音源チェックをします。



最近の音楽ツールはかなり優秀なので、割と何でも対応してくれます。



ちなみに過去、レコーディングでお願いした内容をいくつか紹介します。




  • Aメロのベースを消してください。

  • 1回目のBメロのドラムを、2回目のBメロに上書きしてください。

  • ドラムのスネアの音を硬くしてください。

  • サビのギターのチョーキングをもっと高くしてください。

  • ボーカルで裏声が出てないところがあるので出てるようにしてください。




たぶんお願いすればほとんどのことが修正できると思います。



あんまりお願いしすぎると、




  • 曲のイメージがちゃんとできてたのか?

  • 演奏のスキルがないのでは?




なんてエンジニアに思われてしまいます。

そうならないよう曲のイメージをしっかり合わせて、徹底的に練習しておきましょう。



納得のいく状態になったら、データとCDをくれます。

これがマスターと呼ばれるものであり、これを元にCD制作、インターネット配信などで利用します。



受け取ったらレコーディングは終了です。



今後バンド活動を続けていけば、レコーディングする機会もありますのでエンジニアやスタッフの方にはお礼をしましょう。



以前、担当してくれたエンジニアの方でタバコとバナナを常備している人がいました。

その方にはメンバーみんなでお金を出しで、タバコ1カートンとバナナ一房をプレゼントしました(笑)



エンジニアの方は1曲で数時間拘束される日々を送っているので結構不規則な人が多いので、そういった気遣いもしてあげるとその後もお願いしやすくなるかもしれません。